金型にかかる圧力は、高いものでは数千トンに及ぶものもあり、 耐火物の原料と直接触れる内張りには高い耐摩耗性が要求されます。 そのためには、均質で内部応力の少ない高品質な熱処理が欠かせません。 しかし、大気中で熱処理を行うと、鋼材の炭素が酸素と結びつき、 二酸化炭素として放出される「脱炭」という現象が発生し、熱処理の品質を低下させます。 真空熱処理炉は、文字通り真空中で熱処理を行うことで、脱炭を防ぎ、 寿命の長い高品質な製品を製造することが可能です。

マシニングセンタとは自動工具交換装置を備えたNC工作機械です。 数値制御の為、繰り返し精度が高く、一台で平面切削から穴あけ・タッピングなど様々な加工を行うことができます。 当社のVM900は長さ方向で2300mmまで加工が可能なため、大型の部品でも精密に加工を施すことができます。

ワイヤー放電加工とは、水中で電流を流したワイヤーを加工物に近づけることで放電を発生させ、 その熱で加工を行う方法です。 導電体であればどんなに硬い材料でも加工できるのが特徴です。 高い硬度が必要な金型の内張りには、熱処理後に複雑な加工を行うことは困難とされていますが、 ワイヤー放電加工機を用いればそのような加工も高精度かつ低コストに行うことができます。